「戦国の無双」開発チームに「プレイヤーを倒せ」の指令あり

著者 : Claire Dec 07,2025

Dynasty Warriors: Origins Dev Team Was Instructed to “Go Kill The Player”

『真・三國無双 ORIGINS』は、より攻撃的な敵との遭遇で難易度が上がっている。プロデューサーの庄知彦が開発チームに「全力でプレイヤーを壊せ」と指示したことは有名だ。この哲学が、伝説的なアクションシリーズの最新章をどのように形作っているかをご紹介しよう。

『真・三國無双 ORIGINS』、苛烈で真に迫る戦闘体験を提供

開発陣への指令:「プレイヤーを殲滅せよ」

Dynasties: Origins Dev Team Was Instructed to “Go Kill The Player”

『真・三國無双 ORIGINS』は、プロデューサー庄知彦の大胆な指示——「今回は容赦なく、プレイヤーを叩き潰せ」——に従い、より凶暴な敵によってシリーズおなじみの戦闘が激化している。

プレイステーション公式ブログの独占インタビューで、庄はこの難易度強化の背景にあるデザイン哲学を明かした。チームが目指したのは戦場のリアリズム——ヒーローであれ雑兵であれ、全ての兵士が必死に生き残ろうと戦う状況——の再現だ。これにより、敵が単なる数のカサにならず、知能を持って優位を確立しようとするダイナミックな衝突が生まれる。

Dynasties: Origins Dev Team Was Instructed to “Go Kill The Player”

庄は、不当なフラストレーションではなく、習熟によって勝利を勝ち取る感覚を重視していると強調する。「新規プレイヤーも、徐々にシステムを学び、成功の味を楽しむことができる」と彼は述べている。スキルの向上による爽快な「無双」体験と、戦術的な戦場の緊張感とのバランスを取ることは難題であり、カタルシスあふれる「一騎当千」の本質を損なうことなくプレイヤーを脅かすAIの開発が必要だった。

画期的な刷新

シリーズの伝統を打ち破り、『ORIGINS』ではナンバリングが廃止されている。本来であれば『真・三國無双10』となるはずだったものが、大胆なリブート作となったのだ。これはシリーズ史上初、ナンバーが付かない本編作品となる。

『ORIGINS (起源)』というサブタイトルは、物語の焦点の変化を反映している。本作は三国志の初期、激動の赤壁の戦いまでを集中的に描く。庄はTGS 2024でTheGamerに対し、「我々は、この象徴的な物語の最も緊迫した章を、かつてない深みをもって届けることに焦点を絞っている」と説明した。この集中した範囲設定により、より豊かなキャラクター開発と歴史的詳細の描写が可能になった。

7年ぶりとなる本編作品として、『ORIGINS』はカスタマイズ可能な主人公——その名も「無名の英雄」——を導入する。彼は漢王朝崩壊期の中国で、群雄割拠する勢力の間を生き抜いていく。歴史と伝説を融合させ、没入感あふれる戦闘を通じて古典『三国志演義』を新たに蘇らせる。

1月17日よりSteam、PlayStation 5、Xbox Series X|Sで配信中の『真・三國無双 ORIGINS』は、この苛烈な新たなビジョンで、ハック&スラッシュ戦闘を再定義する。

戦闘の詳細については、Game8の詳細なレビューをチェック!